女子学生が見た地方創生のリアルな実態と最近思うこと
地方創生のリアルな実態
私自身、初めて地方創生に関心を持ったのは去年の2月。
それまで継続的に地域活性活動には取り組んできていたものの、
真剣にこの分野に問題意識を持ってから、まだ1年もたっていない。
それでも、自分なりに調べたり、現地に赴いたりするなかで
神奈川県相模原市(地元)、東京都町田市、多摩市、
いろんな街を回って地方創生の問題を目の当たりにし、時には
プロジェクトに携わり、問題解決策にあたった。
私が思う、地域行政あるある。
①計画力と実行力のなさ
PDCAって言葉がありますね。
行政って、「ナントカ事業計画!」のイメージありませんか?
企画を打つにも"予算だ""時間だ""大人の事情だ"と、
とにかく腰が重い。
そのくせ実行力もなくて、
めちゃめちゃ時間と労力をかけて作った事業計画に対して
変更に変更を重ねているんですね。計画倒れ。
つまり、PDCAのPから失敗してる。ついでにDも。
②ワタアメ的施策
地域総合戦略とか見ても、実際現場で働く人たち見てても、
「地域の人々がより多くの賑わいを創出することが目的で…」
みたいなこと、言いますね。
地域の人々って誰だよ。具体的に教えろよ。
賑わいってなんだよ。どこのだよ。具体的な数字で教えろよ。
もういっこ。最近私が関わっている団地活性のプロジェクトで
市役所のおじさんが言っていたこと。
「団地も高齢化が激しくてね…
学生のみんなにナントカしてもらいたいんだよね」
いやいやや。ナントカってなんだよ。丸投げするな(笑)
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つまりね、顕在化している問題にしか取り組まないのよね。
加えて、KPIとターゲット設定意識があまりにもない。
(あったとしてもズレたKPI設定なんだけど、この問題はまた今度)
それじゃPDCA回せないよって(笑)
こういう定性変数・定量変数を決めないから、
地域が~とか、交流が~とか、言っちゃっているわけ。
③圧倒的にダサい製作物
広報チラシもゆるキャラもイベントも、全部。
作るもの、めっちゃダサい。マジ。
おじさんたちが頑張って生み出したんだろうなあ…という
なんとも絶妙なセンスのなさ。
アイディア力。圧倒的に欠けているもの。
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はーー。なんとかしたいね。変えたいね。
日本一残酷なインターンに参加してきた②
TURE TECH in 塩尻 に参加してきた話。②(地方創生について)
詳細はコチラ
塩尻編
私たちが「お遊びインターン」をしていた話を前回書きました。
社員に2日目の夜こってり怒られた後。
夕飯を食べながら大反省会をして、【塩尻】へいざ出発した3日目。
大変だった、とても。ざっと書いておくと、
・ヒアリング時間が恐ろしいほど大量、恐ろしいほどカツカツのスケジュール
(「12時からのAさんの質問リスト考えた?」「いやまだ」
「Aさんが終わったあと移動して30分後にBさんのインタビューだけどそれは?」
「いやまだ・・・」「なんで東京でやってないの?」「スイマセン・・」)
・ヒアリング内容を戦略的に考えないと時間の無駄
(「これってどういう意図で聞くの?」「〇〇のためです」
「それを聞いてあとでどう活用するつもりなの?」「・・・」)
・答えにくい質問をぶつけた瞬間ゲームオーバー
(「ここって〇〇というふうに伺ったんですが本当ですか?」「さあ・・」
「・・(マジカ)(会話広がんねえ)(オワタ)」)
これを日中やり続けて、夕方から深夜まで議論、議論、議論。
あと中間プレゼンが中日にあります。こってり絞られるというオキマリ。
私たちも例外なく詰められ、夕方にプレゼンしたあと
速攻でインタビュー内容を練り、1時間で70人にヒアリングするという怒涛の展開。
つべこべ言わずPDCAを死ぬほど回し続ける。
リアルを知るとはそういうことなのだ、と学べたインターンでもありました。
最終的には市長へのプレゼンを経て、議会の承認が得らえたら事業化に移ります。
他班のなかで現在実行中のPJもあります。それもこのインターンの醍醐味かな。
(余談:今回のインターンを経て思った地方創生のあれこれ)
地方創生や地域活性の取り組みの中で、
私が常にバイブルにしている記事がある。
これは去年のTURE TECH参加者の記事で、
東大生によるWEBメディア
Umeet のアーカイブから引っ張ってきた。
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地方創生って最近ホットワードって言われる。
安倍さんが日本の最重要課題として挙げてから、
多くの注目を集めてきた。
けどね。
行政、特に現場を仕切る市役所レベルのおじさんの、
とりあえず上から言われて「まち・ひと・しごと創生総合戦略」作りました感。
企業の、
「地方のために!!」といいつつ
地方という場所、人、すべてビジネスチャンスとしか
思っていない感。
(高知で最近起業した友達が、"東京人は高知を植民地と思ってる"って言ってた)
ボランティアしたい、地方創生したい~~って学生を
利用してビジネス回してる感。
学生の、
とりあえず「地方創生に興味が…」って言っとけば
就活に有利と思ってる感。
みんななんなの?笑
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地方創生って言葉が私は嫌いで。
同じことを端的に述べているのが、
さっきの記事でした。
このインターンを通じてリアルな「地方」に触れた僕は、
違った意味で「地方創生」という言葉が嫌いです。
それは、この言葉自体が地方を
「創生されるべき、不遇の地域」として
自らを「都会」の対照と固定化するから。
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これに加えていうなら、
地域って本当に「創生」される必要ってあるの?
って話で。
時代って変わるよね。AIやらなにやらで、時代も人も、地域も変わる。
そうしたなかで、
地域だけ「もとにもどる」必要ってある?
私はないと思ってる。
地方創生を語るひとってよく、
「かつてのにぎわいを」とか「昔のような産業活性を」っていうよね?
しつこく言いますが、
なんで地域だけ昔に戻らないといけないのか。
とても疑問です。
日本一残酷なインターンに参加してきた①
http://joshi-channel.hatenablog.com/entry/2017/10/02/日本一残酷なインターンに参加してきた②
TERE TECH in 塩尻 に行ってきた話。①(チーム体制構築について)
詳細はコチラ
地方創生活動をしている身としていかないわけにはいかないと思い、
ESと2回の面接を経て、無事参加することに。
==(追記)余談==
面接では、地方創生をはじめとした身の回りの問題意識について、
どれだけ本気で取り組もうとしているかを見極めている印象です。
なぜ参加したいか?何を持って帰りたいか?整理しておくことを勧めます。
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倍率は50倍。応募が1500人、参加枠は30人だったそうです、が。
なにしろ、通常のインターンではなく
地方創生インターンに応募するような学生ってキチガイに違いない。
そう思いながらドキドキの初日、思いは確信に変わりました。
うちのチームに関していえば、
某有名学生団体の委員長、ゼミ長、NPO創設者など、
よく言えば「意思を持って行動できる人間」が、
悪くいえば「自己中心的な哲学を持ったタチ悪い人間」が、
6人集まってしまったわけです。
優秀な学生しか集まらないディスカッションの場って、初めてで。
だからこそ、議論が進まないという現象が発生したり。
(「お前の言ってることって本質か?」「もっと別のやり方があるんじゃない?」
「視野を広く持とうよ」「うちらって今なにやってんだっけ?」)
多くを語るとつまらないので端的に述べると、
誰かが一歩踏み出す勇気を持たなければ
なんの価値も生むことができない
ということ。
優秀だからこそ、「間違い」が怖い。
確実な方法で、正解を出すことにこだわる。
でも、そうじゃない。
やらなきゃいけないことは、
目の前の人を本気で助けるために考え続けること。
方法論を語るお遊びインターンではない。ということ。
東京で議論した2日で徹底的に方法論を語って遊んでしまった私たちは、
塩尻に行ってから現実を目の当たりにしてとても苦労することになります。
続きは
http://joshi-channel.hatenablog.com/entry/2017/10/02/日本一残酷なインターンに参加してきた②
へ。
ブログ開設と始めるワケ
ブログ、始めます。
こんにちは。はじめまして。
これを見ている人がどれほどいるかわかりませんが、
私はとある国立大学に通う大学3年生です。
普段はノンサー、学外で地域活動の学生団体に入っています。
新しいこと、未知の世界に足を踏み込むことが大好きです。
なぜブログを始めるのか。
女子大生って日々忙しい。
大学生ってヒマでしょ?って巷ではよく言いますが、
そんなことはない。
日々の課題や遊び、イベントなんてあっという間に忘れてしまう。
たとえ、そのとき強く感じたことがあっても。
だから私はブログを始める。
そのとき感じたことを言葉に起こすことによって、忘れないために。
なんでいまどき、ブログ?
別にTwiiterやFacebookでも良いんじゃないかと思うかもしれませんね。
しかし、これらのSNSはたくさんの言葉で自分の価値観をさらけ出すには
実生活に結びついた強い"リアルな結びつき"が根付きすぎている。
思考をさらけ出すには、他人の目を気にしなくてはならない。
だから、適度に匿名性の高い"ブログ"という形で始めました。
ブログを開設するにあたって。
自分の思うまま、感じたまま、記録して。
誰かが何かのご縁でこのブログを見つけて、
共感してくれたら、シェアして、コメントでもください。
温かい交流、お待ちしています。
よろしくお願いします。